イメージすること
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私の持論として造園に携わる者にとって何よりも必要なものは「イメージ」することだと思います。
剪定にしろ庭作りにしろどうしたら楽しい・美しいものを作れるか?を追及すると必ずイメージが重要だと言う事に行き着きます。自分の頭でイメージ出来ても、それを言葉にするのはとても難しい事です。
もちろんお客様に伝える上手さも必要ですが、それを聞いても誤解や理解できない事もあるのではないでしょうか?
私の師匠である父に昔から言われていた事は、自分は噺家でも教師でも画家でもないが、人に何かを伝える為にはイメージできる依り代がなければ伝わらないと教えられました。
それが造る庭をイメージできる絵なんだと!
そしてその庭でお客様に成り代わって自分が楽しむにはどうしたらいいかを良く考えながら、イメージを形にしなさいと言われ続けてきました。 -
実際手書きのパース図は大変好評を得ておりますし、イメージの伝わり易さが格段に違います。何よりもお客様の気持ちになって製図机に向かい喜ぶ顔を想像しながら一つ一つ描いていく行為が何よりも自分の安らぎでもあります。
勿論失敗もありますが、そこは施主様の話をしっかりと聞き、それを図面に落とし込みながら一緒に作る・楽しめる庭を考えて作ると自分で作った気持ちになれると言われます。
私達の造る庭は、作って終わりではなく作って初めてスタートする事。自分で作り上げた庭だからこそ管理も興味を持ってやっていただけるのではないかと考えます。
一人一人が自分の庭の「庭師」になる為に導いていくのが私の今の仕事です。当社のこだわりは、図面を一つ一つ手で仕上げお客様と創る居心地の良い庭を追及していきます。